アロマテラピーとは、植物から取り出した精油を心身に取り入れる自然療法のことです。
精油とは、
自然植物の花や葉、木部、果皮、樹皮、根、種子などの部分に存在する天然の液体のことで、
その植物の香り成分が凝縮されて含まれています。
一般的にはエッセンシャルオイルと呼ばれます。
一方、いわゆるアロマオイルとは
天然香料・精油(エッセンシャルオイル)や合成香料を、プロピレングリコールやアルコール、
植物油(キャリアオイル)や鉱物油などで希釈した製品のことです。
天然純度100%のものだけが精油(エッセンシャルオイル)と呼ばれ、
何らかの混ぜものが加えられたり、
人間の手によって作られたものとは区別されます。
しかし、これらは通常、合成香料やアルコールなどが入っていますので、アロマテラピーに使用することはできません。
誤って使用した場合には、
ですので、しっかりと理解したうえで使用することは大事なことです。
アロマテラピーは医療ではありません
精油の使い方

吸入法
空気中に拡散させた精油の香りを鼻から吸収する方法です。
かぜやのどの痛みなど呼吸器系の不調を緩和するのに有効なのが、吸入法です。
やり方
1.精油をハンカチやコットンなどに1~2滴落とし、
鼻の近くにもっていき、香りの成分を積極的に吸い込みます。
(直接肌にふれないようにします)
2.蒸気吸入法として洗面器などに熱めのお湯をはり、
そこへ3滴以下の精油を落とし、蒸気を吸入します。
女性の場合、美容効果をかねて蒸気吸入法をすることがおすすめです。
蒸気吸入のときは目を閉じます。
蒸気吸入法は少し刺激が強いので、せきが出る時やぜんそくの方や敏感肌の方は避けてください。
時間は5分くらいにします。長時間の吸引は避けましょう。
アロマバス
アロマバスとは、浴槽に精油をまぜて入浴することです。
キャリアオイル(植物油)や天然塩で精油を溶かして、
もしくは精油をそのまま浴槽に入れます。
精油はお湯に溶けないので、混ぜてから入りましょう。
植物の果実や種子から抽出される植物油のことを言います。 ビタミンやミネラルなどお肌に良い成分が含まれています。
スイートアーモンド油、オリーブ油、ホホバ油などがあります。
栄養分が含まれているので、それだけでも使えます。
精油を肌に使う場合、原液での使用はできませんので、キャリアオイルと共に使用します。
やり方
精油は水に溶けにくいので、キャリアオイルや天然塩で希釈します。
キャリアオイル精油だけを入れる方法もありますが、皮膚に刺激を感じることがあるので避けましょう。
ガラスの器などに20mlのキャリアオイルに精油1~5滴をいれ、
よく混ぜます。
お風呂のお湯の中に入れてよくかき混ぜて入浴します。
<アロマバスソルトの作り方>
天然塩大さじ1杯に精油1~5滴をいれよく混ぜます。
お風呂のお湯の中に入れて、よくかき混ぜて入浴します。
天然塩には発汗作用もあるので、シェイプアップの効果も期待できます。
トリートメント
たとえば、肩が凝って辛いの~という場合、
精油のローズマリーはコリをほぐしてくれる効能があります。
10円硬貨程の大きさを手の平にとり、
温めるようによくなじませてから肌に伸ばします。
精油が体内にけい皮吸収されますので、
誰でも使えるわけではないです。
次の症状、状態の場合は避けてください。
発疹・ねんざ・発熱・感染症・血栓症・飲酒時・手術後
重度の心臓病・高血圧・低血圧・てんかん・乳幼児・高齢者・
授乳中・妊娠中(一部のみOK!アロマ知識のある人に要相談)
赤ちゃんは厳禁!
湿布法
精油をいれた水やお湯に布を浸して身体に当てる方法です。
湿布法は症状に合わせて温めたタオル、
冷やしたタオルを顔やからだの部分にあてることです。
目の周りなどのマッサージできない部分にも手軽にできます。
手軽にできるため、高齢者の方でも安心してできます。
一般的には急性のトラブルには冷湿布法
慢性のトラブルには温湿布法をします。
やり方
洗面器などの容器にお湯をいれ、精油を1~3滴落とします。
そしてタオルなどをその中に入れます。
表面に浮いた精油を含ませて軽くしぼって、患部にあてます。
温湿布は慢性の痛みや腹部の痛みに効果があります。
また、腰痛や生理痛、下痢やおなかの調子が悪いとき、 さらに肩こりなどにも有効です。
筋肉は、温かいと弛緩するので、温湿布はリラックス効果もあります。